ポルトガルの首都と言えばリスボン。
がしかし、以前はポルトガルの首都がリオデジャネイロだった時期があるんです。
リオデジャネイロといえば、ポルトガルから遠く離れたブラジルの都市。
なぜブラジルの都市がポルトガルの首都だったのか?
ブラジルとポルトガルの関係性を交えながらお伝えします。
リオデジャネイロとポルトガルの距離
まずはリオデジャネイロとポルトガルの位置確認から。
地図で見るとこんな感じ↓
赤丸部分がリオデジャネイロです。
リオデジャネイロとポルトガル本土は、距離にして約7,300kmも離れています。
”ちょっと行ってくる”っていうレベルの話ではないですね。
しかも、ポルトガルとリオデジャネイロの間には大西洋があり、実際の距離以上に離れているように感じます。
なぜポルトガルの首都は、こんなにも遠く離れたリオデジャネイロにあったのでしょうか?
リオデジャネイロがポルトガルの首都?
リオデジャネイロがポルトガルの首都だったのは1808年〜1822年のこと。
かなり昔のことで、いつの時代のことかパッとしないという方も多いかもしれません。
わかりやすく言えば、フランスの皇帝ナポレオンが生きていた時代です。
そして、このナポレオンこそが今回のテーマ”リオデジャネイロがポルトガルの首都”に大きく関係してくるのです。
実は1808年のポルトガルの首都移転は、ナポレオンにポルトガル本土を奪われていたからなんです。
この際のリオデジャネイロへの首都移転は正式に行われたもので、ポルトガル王室まで移動していました。
なぜ、ポルトガルの首都が遠く離れたリオデジャネイロへ?
理由はシンプル。
その当時、ブラジルはポルトガルの植民地だったからです。
ブラジルはポルトガル人が来航した1500年から1822年まで長い間、ポルトガルの植民地でした。
ポルトガル本土が侵攻されて危険な状態だったため、首都を植民地のブラジルへと移したのです。
結局、ブラジルが独立したため、1822年にポルトガルの首都はリスボンへと戻った(フランスは1811年にポルトガルから撤退していた)わけですが、14年もの間、ポルトガルの首都が遠く離れたリオデジャネイロだったという事実は変わりません。
まとめ
以上、リオデジャネイロがポルトガルの首都だった時代の話でした。
それにしても首都が7,300km先に移転するなんて、かなり壮大ですね。
ブラジルがポルトガルから独立して200年経ちますが、現在もブラジルの公用語はポルトガル語のまま。
遠く離れた両国ですが、今でもこのような形で関係は続いています。