東ヨーロッパにある人口372万人の国ジョージア。
栃ノ心の出身地ということで、ジョージアに親しみを感じる相撲ファンもいることでしょう。
そのジョージア、最近はあることで注目を浴びています。
それ呼び名。
多くの人が、未だに「ジョージア?」「グルジア?」と混乱しています。
今回は、どちらの呼び名が正しいのか、それに至った経緯をお伝えします。
グルジア→ジョージア
結論から言うと、日本では
2015年4月まではグルジアと呼んでいました。
しかし、
それ以後は、ジョージアと呼ぶことが正式にアナウンスされました。
なぜ、一国の呼び名が変わったのでしょうか?
大きな理由は、国連加盟国の多くがジョージアと呼んでいたからです。
そう、以前から多くの国は既にジョージアと呼んでいたのです。
では、なぜ同じ国なのに呼び名が違ったのでしょうか?
そこには、言語由来がありました。
ジョージアという呼称は英語由来。
それに対し、グルジアはロシア語由来だったのです。
つまり、国連加盟国の多くは英語由来で読み、一部の国はロシア語由来で呼んでいたのです。
因みに、ロシア語由来のグルジアと呼んでいたのは、日本、韓国、中国、旧ソ連諸国という一部の地域のみでした。
ジョージアと呼ぶように要請があった?
では、なぜ日本はグルジアからジョージアに呼び名を正式に変更したのでしょうか?
そこにはジョージア政府からの強い要望があったそうです。
ジョージアは2008年にロシアと武力衝突。
これを機に、ロシア語由来のグルジアと呼ぶ一部の国に対し、英語由来のジョージアで呼ぶように要請していたそうです。
敵対する国の呼称で呼ばれたくない気持ちはよくわかります。
その要望に応じて、日本政府は2015年からグルジアではなく、ジョージアと呼ぶようになりました。
まとめ
以上、呼び名がグルジアからジョージアへ変わった理由でした。
ジョージアという国が、日本でニュースになることはそう多くありません。
頻度が少ないことから、以前のグルジア感が抜けてない人が多く、現在の混乱に至っていると思われます。
因みに、現地語ではジョージアのことを「サカルトベロ」と呼ぶようです。