先日、2021年夏に行われる東京オリンピック2020にて、選手村で配られるコンドームの数が約16万個に上ることが発表されました。
昔は
「オリンピックで選手にコンドームを配布?」
「都市伝説だろ?」
などと思っていましたが、多くのメディアで報じられることを考えると、どうやら本当のようです。
そこで、今回は気になってオリンピック選手村のコンドームについて色々と調べてみました。
一体、いつから始まったのか?
各大会でどのくらい配布されてきたのか?
をお伝えします。
最初にコンドームが配布された大会は?
調べたところ、初めてオリンピック選手村にてコンドームが配られたのは、1988年に行われたソウルオリンピックでした。
配布理由は、性感染症の予防。
ちなみに、1988年ソウルオリンピックで配布されたコンドームの枚数は8500枚。
大会参加者の数が8391人だったので、単純計算で一人当たり0.98枚という数値になります。
東京オリンピック2020の大会参加者の数は約1万人と言われています。
それで配布数が16万人ということは、一人当たり16枚!
世界一をかけて争うアスリートの祭典で、大会期間中に大量のコンドーム配布・・・。
なんだか違和感を感じずに入られません。
オリンピックで配られるコンドームには、オリンピックのロゴと大会名が記載されているそうです。
記念品としてお土産的な要素もあるのかもしれません。
歴代オリンピック・コンドーム配布枚数
オリンピックでのコンドーム配布枚数は大会によって大きく異なるようです。
歴代のオリンピックでのコンドーム配布枚数を表にしました↓
年 | 大会 | コンドーム |
1988 | ソウル | 0.85万枚 |
1992 | バルセロナ | 9万枚 |
1996 | アトランタ | 1.5万枚 |
2000 | シドニー | 9万枚 |
2004 | アテネ | 13万枚 |
2008 | 北京 | 10万枚 |
2012 | ロンドン | 15万枚 |
2016 | リオデジャネイロ | 45万枚 |
2021 | 東京 | 16万枚 |
オリンピック参加者の数は、各大会おおよそ約1万人。
選手の数は変わっていないのに、コンドームの数だけ大幅にアップしてきている印象を受けます。
気になるのは、2016年のリオデジャネイロ大会。
配布枚数はなんと45万枚!
群を抜いて多いです。
なぜリオデジャネイロだけこんなに多かったのでしょうか?
これにはブラジル特有の問題が影響していたようです。
箇条書きになりますが、理由は下記の通り↓
- ブラジルは売春が合法(売春にアクセスしやすい環境。その分、感染リスク増)
- ブラジルは性病感染者の数が多い(16歳〜64歳で16%が性病感染経験というデータも)
- ジカ熱対策
ジカ熱とは、リオデジャネイロ2016の前年にブラジルを襲った伝染病。
性交渉による感染は低いとされながらも、念のために多く配られたとの説もあります。
それにしても17日間というタームで行われる大会で45万枚配布とは驚きですね。
まとめ
以上、歴代オリンピックで配られたコンドームの枚数でした。
来夏に行われる予定の東京オリンピック2020では、スタンダードな16万枚という数字。
16万枚の内訳は、「国内4社のコンドームメーカー × 4万枚」だそうです。
ここで気になるのは、新型コロナウイルスについて。
現在、世界で猛威を振るっている新型コロナが2021年夏に完全に終息しているとは考えられません。
そのような観点から、性交渉という”濃厚接触”は非常にリスクがあると思われます。
というよりも、このままの勢いで行くと、大会そのものが開催されるかどうかも危ぶまれています。
来年の夏、東京に世界から人は来るのでしょうか?
そして、選手村のコンドームはどうなるのでしょうか?
気になるところです。