数多い英語勉強法の中でもスピーチは、とりわけ良い教材だと思います。
その理由は、下記の通り。
- ハキハキとゆっくりと話す
- 正しい英語表現
スピーチは大衆に向かってするものなので”ハキハキとゆっくりと話す”ことが心掛けられています。
また、表現や文法のチェックなども多くなされていることが考えられ、正しい英語が聞けます。
”スピーチが英語勉強の教材として素晴らしいことは分かった。だけど、どのスピーチを聞けばいいのか分からない!”
そのような方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、オススメの英語スピーチを5つ、ご紹介します。
どれもYouTubeで無料で視聴できるものを選びました。
予め言っておきますが、これからご紹介するスピーチは上級編です。
英語の勉強を始めたばかりだという人は、もしかしたら何を言っているのか分からずに挫折してしまう可能性があります。
逆にある程度の英語力があり、より高いレベルを目指す方にとってはオススメできます。
各々のスピーチではスピーチ全文(英語・日本語)のリンクも貼り付けているので参考にしてください。
では、早速、それぞれのスピーチの概要を案内していきます。
スティーブ・ジョブズ
・14分24秒
・スタンフォード大学卒業式(2005年)
▶︎ スピーチ全文(英語)
▶︎ スピーチ全文(日本語)
内容
2005年にスタンフォード大学の卒業式で行われた伝説のスピーチ。
ステーィーブ・ジョブズとアップルが好きな人は必見・必聴。
ここで語られる内容は、ステーィブ・ジョブズの生い立ち、大学中退後のモラトニアム期間、アップル創業当初の話からアップルをクビになった話まで彼の人生で起こった大きな出来事を語ります。
2011年に亡くなったスティーブ・ジョブズ。
今思えば、このスピーチは彼の人生を語る上で外せない貴重な記録にもなります。
スピーチを締めくくった言葉“Stay Hungry. Stay Foolish(ハングリーであり続けろ。愚かであり続けろ)”は、あまりにも有名。
J・K・ローリング
・24分12秒
・ハーバード大学卒業式(2008年)
内容
2008年にハーバード大学の卒業式で行われたスピーチ。
大ヒット『ハリー・ポッター』シリーズの著者JKローリング。
彼女の人生は順風満帆だったわけではありません。
小説を書きたいというJKローリングの思いとは別に、周りは彼女に対して堅実な生き方を求めていました。
それが故、どの道へ進むべきかで葛藤した学生時代。
大学卒業後はシングルマザーとなり、かなりの極貧生活を送っていたそうです。
また、20代の頃に一時期、アムネスティー・インターナショナル(アフリカ調査部)で働いた頃には亡命者から、残虐な話を聞くことも。
人生は何が起こるか分かりません。
これらの経験を通して、JKローリングは今や世界的な人気作家となったわけですから。
スピーチのレベルに関しては、個人的には初めて聞いた時、スピードが早く難しい単語も使われていた為、ほとんど内容を理解できませんでした。
しかし、ハーバード大の学生たちが彼女の言う言葉に連続して爆笑していた為、”何がこんなにウケているんだ!? ”という興味と(聞き取れない)悔しさとで、とにかくスピーチを何度も聞き返しました。
その結果、今ではスムーズに聞けるようになりました。
”何度も聞いて覚える”
これはスピーチを聞く際に重要な要素だと思います。
JKローリングのスピーチを聞いて、全く理解できなかったと言う人は諦めずに聞き続けて下さい。
もちろん、彼女のスピーチに興味があればの話ですが。
ラリー・ペイジ
・16分23秒
・ミシガン大学
内容
グーグルの創業者ラリー・ペイジが母校ミシガン大学で2009年に行ったスピーチ。
このスピーチではラリー・ペイジの両親の出会いから、父親の死まで、かなりプライベートな面も話されています。
一番のハイライトは、グーグルの草案が浮かんだ時のことを語るシーン。
彼は23歳の時、夜寝ていたら急に良いアイデアが浮かんで飛び起きたそうです。
そして、思いのままに頭の中にある考えを紙に書いていったそうです。
スピーチ中、その時の話をするラリー・ペイジの表情はウキウキしているようにも見えます。
英語の勉強をしたい人はもちろんのことですが、起業を考えている人にとっても刺激のあるスピーチだと思います。
ジェフ・ベゾス
・17分59秒
内容
Amazonの創業者ジェフ・ベゾスのスピーチと言えば、母校プリストン大学で行われたスピーチが有名です。
しかし、今回はそれとは別のスピーチをご紹介します。
個人的には、Amazonという会社の黎明期を知るには、こちらのスピーチの方が分かりやすいと思います。
このスピーチでは、Amazonという会社名が決まった経緯から、ジェフ・ベゾス本人が商品を梱包して宅配業者の所まで自分で運んでいた時代の話まで語られています。
Amazonと言えば、2018年度の売上は2328億8700万ドル(25兆6175億7000万円)。
たった一代で、何もない状態からここまでの企業を作るなんて驚きしかありません。
レオナルド・ディカプリオ
・3分58秒
・国連
内容
これは国連平和大使に任命されたレオナルド・ディカプリオが2014年に国連本部で行ったスピーチ。
テーマは気候変動について。
時々、専門用語も出てきますが、全体的に分かりやすい単語が使われている為、とても聞きやすいです。
また、ディカプリオが俳優でセリフを言うのが仕事とあってか、非常に声が聞き取りやすいです。
約4分という短さもスピーチ勉強初心者の方にとっては良いでしょう。
時間があれば、何度も聞くことをオススメします。
因みに、私がディカプリオ出演の映画の中で一番好きな作品は「インセプション」です。
人の潜在意識の中で物語が次々と進んでいき、そこには幻想的な世界が広がります。
興味のある方は、こちらも是非トライしてみてください。もちろん、英語の練習も含めて。
スピーチまとめ
以上、オススメの英語スピーチ5選でした。
基本的に余程の英語上級者でない限り、上記に紹介したスピーチは一度で理解するのは難しいと思います。
よって、何度も聞いて徐々に理解していくことになるかと思います。
スピーチの勉強をする上で話す人、話の内容に興味を持てれば、その分、飲み込みは早いでしょう。
スピーチを聞く上で大切なのは、とにかく繰り返し聞くこと。
その為、最初のスピーチ選びはとても重要な作業です。
今回オススメしたのはほんの一例。
英語のスピーチは、まだまだ他にもたくさんあります。
オススメしたスピーチがしっくりこないという方は、好きな俳優・作家さんなどのスピーチを見つけてください。
おそらくは、検索窓でその人の英語名表記と「speech」を入力すれば、何らかの情報が出てくるはずです。
皆さんが、自分に合った良い英語スピーチに出会えることを願っています。