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パラオは日本語が公用語?|日本語一覧表|面白い表現|あばよetc

パラオと日本の関係性

今回のテーマはパラオと日本語の関係について。

パラオは太平洋に浮かぶ島で日本からは南に約3,200kmも離れているのですが、パラオ語には約1,000もの日本語由来の言葉が存在すると言われています。

なぜ距離が離れているのに、このように結びつきが深いのでしょうか?

下記の点を中心にパラオと日本の関係性についてお伝えしていきます↓

  • 歴史
  • 親日家が多い?
  • 日本語が公用語?
  • 日本語一覧表

 

気になっていた方は参考にしてください。

パラオと日本の関係

なぜパラオと日本は結びつきが深いのか?

それは1919年〜1945年の26年もの間、日本がパラオを統治していたからです。

当時、パラオの人口は6,500人程だったのですが、この間に日本人が2.5万人もパラオへ移住したそうです。

単純計算で現地人よりも日本人が4倍も多かったことになります。

その時、日本人はパラオのインフラ(道路・水道など)を整備しました。

更には、学校を作り現地の子供の教育にも力を入れました。

このようにパラオの発展に日本が大きく貢献したということで、パラオには親日家が多いとされています。

パラオ国旗世界一の親日国とも言われているパラオ。

それは国旗からも見て取れます。

ご覧のようにパラオ国旗は日本国旗と非常に似ています。

これは日の丸をモチーフにしたものだからです。

ちなみに、パラオ国旗の青は海黄色は月をイメージしています。

パラオと日本語

前述の通り、パラオには約1,000もの日本語由来の言葉があるとされています。

その理由は、紛れもなく当時たくさんの日本人が住んでおり、日本の統治下にあったから。

実際、日本の統治下時代の人の中には日本語を流暢に話すパラオ人もたくさんいたそうです。

その後、1945〜1994年の間、パラオはアメリカ領になった為、かなり日本の影も薄れてきましたが、今でもパラオ語の中には日本語由来の言葉が数多く見られます。

日本語由来の言葉一覧表

下記は日本語由来の言葉の一部です。

読み方も意味も日本語と同じ↓

パラオ語 意味
オンブ おんぶ
オジサン おじさん
ハンブン 半分
ハシ
ハダシ 裸足
ナガグツ 長靴
アヤマル 謝る
コトワル 断る
アバヨ あばよ
エンソク 遠足
タキ
スイコム 吸い込む
ツカレテル 疲れてる
サシミ 刺身
ハタケ
オカネ お金
ゴメン ごめん
ゴミ ゴミ
タワシ たわし
ムスメ

読み方が少し違うが、日本語由来の言葉↓

パラオ語 意味
ベント 弁当
リヨリ 料理
カンコウダン 観光客
ブロシキ 風呂敷
カンスメ 缶詰め
ゾーリ 草履
シドシャ 自動車
オツュリ お釣り
ダイジョブ 大丈夫
キューリ きゅうり
イヤサイ 野菜
シォバイ 商売
チォダイ ちょうだい
アイキヨ 愛嬌
オメデト おめでとう
タンジォビ 誕生日
アクシュブ 握手

こちらは面白いと感じた日本語由来の言葉↓

パラオ語 意味
タイヘイヨウ パラオ周辺の海域のこと
ツカレナオス ビールを飲んだり休憩すること。
アジダイジョウブ おいしい
アタマグルグル 混乱する

「アジダイジョウブ」「アタマグルグル」は、その意味から現地人が日本人と交流する中で定着していった単語だと思われます。

パラオは日本語が公用語?

このように非常に日本と縁の深いパラオ。

国単位での公用語はパラオ語、英語なのですが、州単位で見ると日本語を公用語としている州があります。

それはアンガウル州

州が公用語にしているということで驚く方もいるかもしれませんが、現状はそこまですごいものではありません。

アンガウル州は総面積8㎢の小さな島で、人口は約300人(2019年のデータ)。

更には日本語を日常的に話している人はいないようです。

よって、州の公用語になっているとは言っても、以前は日本の領土だったという象徴的なニュアンスが強いと思われます。

【世界ウルルン滞在記】パラオ滞在

最後にちょっと面白い情報をお伝えします。

皆さんは昔、TBS系列で放送されていた『世界ウルルン滞在記』という番組をご存知でしょうか?

実は、この番組で俳優の生瀬勝久さん1999年にパラオを訪問しています。

なんと滞在先は大統領邸

当時のパラオ大統領はクニオ・ナカムラという日系2世の方でした。

滞在中、パラオの文化に触れるわけですが、そこでもやはり言語が大きな話題となりました。

パラオ語はわずか600の単語しか持たず、独自の文字を持たなかった為、新しくパラオに入ってきた日本語などの言葉はローマ字にしてそのままの読み方・意味で使うことが多かったそうです。

クニオ・ナカムラ前大統領曰く、パラオ語の25%が日本語由来なんだとか。

その為、生瀬勝久さんはパラオ人同士の会話を聞きながらも日本語が入っているのが理解できた模様。

また、1999年当時はパラオの60歳以上の人は皆、日本語を話せるとも紹介されていました。

これは日本統治下であった1945年までに現地の人がしっかりと日本語教育を受けていた為だと思われます。

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