世界を混乱させている新型コロナウイルス。
その勢いは止まることを知らず、4月1日時点で世界の感染者数は90万人を超え、死者数は4万5000人を超えました。
感染者の中に、特にお年寄りが多いというのは周知の事実。
それと同様に、喫煙者の重症化、スポーツ選手の感染も目立つところです。
何故なのでしょうか?
今回は、その喫煙者とスポーツ選手がコロナに感染しやすいメカニズムをお伝えします。
あらかじめ言っておくと、僕は感染医学に関しては無知です。
しかし、表現を変えると、そんな僕でさえよく考えれば分かる構造ということになります。
タバコを吸う方、スポーツをする方は参考にしてください。
喫煙者がコロナに感染しやすい理由
前述の通り、僕は感染医学に詳しくありません。
よって、ここでは喫煙者が重症化しやすい理由というよりも、コロナに感染しやすい環境にいるということをお伝えします。
既に皆さんもご存知の通り、禁煙ブームや受動喫煙対策により、喫煙者がタバコを吸えるスペースは限られています。
下記は、それを図にしたものです。
もしタウンAという街があるとしましょう。
タウンAには、喫煙所が3つしかありません。
当然、喫煙者はタバコを吸うためにこの3ヶ所に集まります。
これは、いわば密集です。
特に、休み時間などには喫煙所は混雑することでしょう。
次に、この喫煙所で起こるある行為について説明します。
タバコを吸うという行為は、「吸う」「吐く」の繰り返し。
タバコを吸ったことがある人なら分かると思うのですが、この「吸う」「吐く」という行為は、意識してするものなので、普通の呼吸の「吸う」「吐く」よりも深いものになります。
ここで本題に戻ります。
このように喫煙所は、「密集」「通常よりも強く吸う・吐く」という環境になります。
万が一、その喫煙所にコロナ感染者がいたらどうなるでしょうか?
おそらく、感染リスクは、普通に人が密集している状態に比べて高くなることでしょう。
しかも、喫煙所が密室だった場合、想像するだけでゾッとします。
以上のことから、喫煙者は非喫煙者に比べて、新型コロナに感染しやすい環境にいると言えるでしょう。
スポーツ選手がコロナに感染しやすい理由
次にスポーツ選手がコロナに感染しやすい理由について。
選手 | チーム | 競技 |
酒井高徳 | ヴィッセル神戸 | サッカー |
永石拓海 | セレッソ大阪 | サッカー |
船津徹也選手 | ザスパクサツ群馬 | サッカー |
藤浪晋太郎 | 阪神タイガース | 野球 |
伊藤隼太 | 阪神タイガース | 野球 |
長坂拳弥 | 阪神タイガース | 野球 |
上記は、コロナウイルスへの感染が発表された日本人選手の一例です。
ヨーロッパ、特にイタリアでは数十人単位でサッカー選手の感染が確認されています。
プロのスポーツ選手は選ばれしもの。
それが故、人口に占める割合は非常に少ないものです。
そんなスポーツ選手が、日本のコロナ感染者2495人(4月1日時点)に複数カウントされているのは違和感を感じます。
しかし、スポーツ選手の環境を考えると、それも少し納得できるかもしれません。
そう思う理由は、下記の3点です。
接触プレー
スポーツ(特にサッカー)には、接触プレーがつきもの。
万が一、接触する相手がコロナ感染者であれば、感染するリスクは非常に高いでしょう。
コロナウイルスが選手のユニフォームにつき、そこからまた次の選手、さらに次の選手へと連鎖的に拡大する可能性も考えられます。
また、スポーツ選手は、一般的な仕事に比べると、ハイタッチ、ハグなど接触するシーンが多いのも特徴です。
呼吸
全力で走ったことがある人ならば、分かると思います。
人は全力で動くと体内の酸素が不足するため、自然と息が荒くなります。
そう、あの”ぜーぜー”いう感じです。
人は無意識のうちに、不足した酸素を体内に取り込もうと、通常よりも多くの酸素を吸い込みます。
それだけ多くの空気を吸えば、近くにコロナ感染者がいる場合、自ずとウイルスを吸う可能性だって高くなる訳です。
大声
スポーツは一刻を争うもの。
スポーツ観戦に行ったことがある人ならば分かると思うのですが、スポーツ選手は結構大きな声で指示を出しています。
これは、試合のみならず練習でも同じです。
大声を出すとどうなるか?
必然的に、唾を空気中に放つことになります。
その唾はしばらくの間、浮遊することでしょう。
もし、大声を出した選手がコロナウイルスに感染していたら・・・。
密集するチームスポーツの場合、それは致命的なことになるでしょう。
まとめ
以上、喫煙者とスポーツ選手が、コロナに感染しやすいと思う理由でした。
スポーツに関しては、このご時世、自粛傾向にあるかと思いれます。
しかし、タバコに関しては、ついつい吸ってしまうという方もいることでしょう。
タバコを吸われる方は、吸いたくなった時、上記の点を思い出していただけると幸いです。