皆さんは、MLB全球団で「42」が永久欠番であることをご存知でしょうか?
MLBには数々の永久欠番が存在するのですが、そのほとんどはチーム単位。
全球団でというのは、この「42」だけです。
しかも、毎年4月15日は全チームの選手・監督・コーチが、この背番号「42」をつけるのが恒例となっています。
なぜ「42」が永久欠番になったのか?
なぜ4月15日に全チーム「42」をつけるのか?
その理由をお伝えします。
「42」が永久欠番になった理由
MLB全球団で「42」が永久欠番になったのは、ある一人の選手の活躍によるものです。
それは、ジャッキー・ロビンソン。
数多くいるメジャーリーガーの中で、なぜ彼の「42」だけが全球団で永久欠番になっているのでしょうか?
それは、人種差別に打ち勝ったからです。
今では信じられないことですが、近代メジャーリーグにおいては有色人種排除の方針が確立されていました。
その為、どんなに才能があろうとも、アフリカ系アメリカ人であったジャッキー・ロビンソンは、MLBでプレーすることが禁止されていたんです。
しかし、彼は諦めませんでした。
数々の批判、制度に屈さずに、メジャーリーグデビューを飾ったのです。
今でこそ、MLBで黒人選手がプレーするのは当たり前ですが、当時の反響は凄かったようです。
それは、彼のMLBデビュー戦の観客数からも見て取れます。
デビュー戦の観客は26,623人だったそうですが、そのうち14,000人はロビンソンを見ようとする黒人の観客だっただったそうです。
それはそれは黒人ファンにとって嬉しかったことでしょう。
その後、ジャッキー・ロビンソンはMLBで様々なタイトルと賞を獲得しました。
そのような彼の功績を讃えて、MLBでは全球団で「42」が永久欠番になっているのです。
4月15日に全球団が「42」を付ける理由
では、なぜMLB全球団が、4月15日に「42」をつけるのでしょうか?
そこには前述のMLBデビュー戦が関係しています。
ジャッキー・ロビンソンのMLBデビュー戦は、1947年4月15日だったのです。
つまり、その記念すべき日に「42」をつけることになったのです。
因みに、初めから全球団の選手がこの「42」をつけていたわけではありません。
それまでの流れは下記の通り↓
1997年4月15日
ロビンソンのメジャーデビュー50周年を記念して、「42」が全球団共通で永久欠番へ。
2004年4月15日
この日を「ジャッキー・ロビンソン・デー」と制定
2007年4月15日
希望する選手全員が「42」をつけてプレー。
2009年4月15日
全ての選手、コーチ、監督、審判が「42番」のユニフォームを着て試合に出場。
上記の流れを経て、「42」「4月15日」というものが、MLBにとってより特別なものになったのです。
ジャッキー・ロビンソンの映画
以上、「42」がMLB全球団で永久欠番になった理由でした。
ジャッキー・ロビンソンの人生は、「42~世界を変えた男」というタイトルで映画にもなっています。
これを見れば、きっとどれだけ彼が苦労し、そして打ち勝ってきたかが分かるはず。
下記に映画のリンクを貼っておきます↓
Amazonプライムビデオ
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気になる方は参考にしてください。
以上、MLBで「42」が永久欠番になっている理由でした。