HSPの人はカフェインに弱い傾向があることをご存知でしょうか?
HSPとはHighly Sensitive Personの略。
生まれつき非常に感受性が強く敏感な気質もった人のことを指します。
以前、当サイトでも「HSPを英語で考える」と題してHSPを特集しました。
近年、日本でも注目され始めてきているHSP。
ここから先は、既にHSPの基本情報を知っていることを前提として話を進めていきます。
特にコーヒーを飲むと「体調が悪くなる」「気分が優れない」という人は必見。
その原因はHSPが関係しているかもしれません。
Contents
HSPはカフェインに弱い?
まずは簡単に僕の自己紹介を。
実は僕は「超」が付くほどのHSPなんです。
正式にどこかで診断されたわけではないのですが、HSP関連の書籍・情報を読むうちに自分がHSPだということを確信しました。
理由は、HSP特有の症状が、どれもこれも自分のことを書いているんではないかというくらい合致するからです。
そんなこともあり、本やネットで受けたいくつかのHSP診断テストでは、どれも高得点(満点だったことも)。
そのようなこともあり、僕は一時期、HSP関連の書籍を読み漁りました。
そして、そこには結構な割合で「HSPはカフェインに過剰反応する」「HSPはコーヒーを控えた方が良い」という内容が書いてありました。
それを知った時、「またHSPの症状に合致した」というのが正直な感想でした。
実は、その情報を知る前から、なんとなくコーヒーを飲むと体調に変化が生じると感じていたからです。
今回は、HSPの僕がコーヒーを飲んで生じた症状を5つをお伝えします。
ちなみに、HSP関連の本で特に感銘を受けたのは『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』です。
メジャーな本なので、知っている方も多いはず。
HSP関連の書籍を読んでいると、途中で「あっ、これは他の本でも書いてあったな」という内容のダブりが多々あります。
時間がない人にとっては、同じ内容を何度も読むのは単なるタイムロス。
忙しい人、とにかくHSPの要点だけを知りたいという方にとっては、この『鈍感な世界に生きる 敏感な人たち』一冊で十分だと思います。
HSPの信じられないコーヒー習慣
少し脱線しましたが、ここで本題の「HSPとコーヒー」へ。
参考までに、僕とコーヒーとの関係を簡単に紹介させてください。
僕は以前、カフェイン中毒者と言って良いほど、毎日のようにコーヒーを飲んでいました。
喫茶店巡りが趣味であったこともあり、1日に2〜3件喫茶店をはしごするのは当たり前。
これに加え、家でもコーヒーを1日2〜3杯飲んでいました(一日中家にいるときは5杯以上はざら)。
本当に無知って怖いですね。
カフェインを取ると体調が悪くなると気づかずに、過剰なまでに毎日カフェインを摂取していたのですから。
そのせいもあって、コーヒーをやめようと思った時は、かなり苦労しました。
この記事では、コーヒーの止め方も記載しています。
「コーヒーを飲むと体調がおかしくなる」
とお悩みの方は参考にしてください。
それでは、早速、HSPの僕にカフェイン摂取で起こった症状5つをお伝えしていきます。
①眠れない

コーヒーに含まれるカフェインには覚醒効果があります。
それが目覚めの一杯などでプラスに作用すれば良いのですが、HSPの場合、そうとは限りません。
僕の場合、夕方以降にコーヒーを飲むと夜眠れなくなります。
一説によると、HSPの人は、普通の人に比べて覚醒の持続時間が長いようです。
よって、カフェインに弱いHSPの人は夕方以降のコーヒーは控えましょう。
因みに、同じコーヒーとは言ってもお店によってカフェイン含有量は違います。
僕の場合、あるチェーン店のコーヒーを飲むと本当に夜眠れなくなります。
その効果はすごく、朝一で一杯飲んだだけで深夜、場合によっては朝の4、5時まで普通に眠れなくなります。
しかも、不思議なことにどんなに疲れていても、どんなに眠気があっても、眠れないのです。
カフェインに弱い、でもコーヒーを止められないと言う人は、まずは飲む時間帯から考えましょう。
少なくとも、夕方以降はコーヒーを飲まない方が良いです。
②体が震える
以前よくコーヒーを飲んでいた時期は、飲みすぎると体全体が震えていました。
震えるといっても周りが気づくほどの大きな揺れではありません。
自分の中で「少し揺れてるな」と感じるくらいです。
しかし、コーヒーを飲み始めて初めて震えを感じた時は、「何が起こっているんだろう?」という恐怖心がすごかったです。
特に震えは空腹時にコーヒーを飲むと顕著に表れていました。
以上のことからHSPの人は空腹時のカフェイン摂取は特に控えた方が良いでしょう。
お腹が空っぽである分、カフェインが体全体に広まるのが早い(?)のかもしれません。
余談ですが、空腹時にコーヒーを飲むと、体が震えるのと同時に、ありえないほどの空腹感に襲われていました。
この空腹感が凄まじくて、倒れてしまうんじゃないかと思うくらい大きなものでした。
カフェインが空腹増進と関係するのか知りませんが、あの空腹感はコーヒーを飲んだ時にしか出ませんでした。
③頭がくらくらする
上記の体が震えると少し似ているのですが、コーヒーを多く飲むと、日によっては頭がくらくらしていました。
これが結構ひどく、場合によっては「地震かな」と思ってしまうくらい、頭の中でくらくらと揺れるのです。
よって、街中を歩いていても、倒れそうになって壁などに手を当て休むことも頻繁にありました。
一時期、何か大きな病気なのかと心配したほどです。
しかし、コーヒーを飲まなくなってからこの症状はなくなりました。
④心配事が多くなる

カフェインを過剰摂取する度に、僕はネガティブになっていました。
よく「ああでもない」「こうでもない」と心配事を見つけては頭の中で嘆いていたものです。
もちろん、そこには僕が持つ元々のネガティブな性格があります。
しかし、コーヒーを飲むと一層その不安が増すのです。
ここでもカフェイン含有量が関係していました。
あるチェーン店のコーヒーだと心配事が1.5倍なのに、前述の僕の体質に合ってないチェーン店のコーヒーの場合、心配事が2〜3倍、場合によっては4〜5倍にも増すのです。
この心配事に、体の震えや不眠症が加わるのですから、カフェイン摂取することのメリットは僕みたいな人にはないですね。
あえてメリットを挙げるとすれば、コーヒーを飲んだ時の一瞬の安らぎぐらいでしょう。
⑤脈拍数の増加

これは明らかに感じた身体的なことです。
コーヒーを飲む度に脈拍数が上がっていました。
これこそカフェインの作用と言って良いかもしれません。
なぜならば走るわけでもなく、椅子に座った状態でコーヒーを飲むわけですから。
動いてない状態で、脈拍が急に上昇すると言うことは、口に含んだものに原因があると考えて良いでしょう。
症状を具体的にいうと、脈拍、心臓の音がどくどくと聞こえてくるほどでした。
もし、自分がHSPであることに気づかず、あのままカフェイン過剰摂取の生活を続けていたらと思うとゾッとします。
カフェイン対処法
おそらく、自分はHSPの中でも特にカフェインに過剰反応するタイプだと思います。
よって、上記の症状に関しては「こんな人もいるんだ」程度に見てください。
しかし、少なからずお伝えした症状が当てはまるという方は、カフェインとの付き合い方を考えなくてはいけないでしょう。
ここでは、カフェインへの対処法をお伝えします。
まず、僕がしたのは家でのコーヒー習慣を変えることです。
外出先での喫茶店・カフェに関しては、意志でなんとか防げるかもしれません。
しかし、家にコーヒーがあるとついつい飲んでしまうもの。
本当はゼロにするのが理想なのですが、いきなりそうすると禁断症状で苦しむかもしれません。
よって、徐々に家にあるコーヒーを減らしていくと良いでしょう。
僕の場合、その日飲む量を決めるようにしていました。
「今日はコーヒーをこれだけしか飲んではいけない」ではなく、「今日はこれだけ飲んでも良い」と設定しておくと、精神的に楽です。
それまで5杯飲んでいたのを3杯、それができたら2杯というふうに徐々に減らしていきましょう。
コーヒーの量を減らすことができたら、次のステップへ。
家での脱コーヒー生活です。
一番オススメの方法は、コーヒーに変わるカフェインのない代替品を見つけることだと思います。
僕の場合、ほうじ茶という自分の好きな味の代替品を見つけて以降は、すんなりと家ではコーヒーを止めることができました。
実際、この2年間、僕の家にコーヒーはありません。
カフェインに弱い、でもコーヒーが好きだという人は、この方法を試してください。
「急にコーヒーをやめられない!」
という方は、カフェインレスのコーヒーを試すと大分違うと思います。
今はカフェインレスコーヒーの種類も豊富です。
コーヒーを飲みたいけどカフェインが気になるという方はカフェインレスコーヒーを試してください。
まとめ
以上、HSPとカフェインについてでした。
上記でお伝えしたのは極端な例。
全てのHSPの人が、カフェインに弱い体質だということではありません。
しかし、あまり認知されていないだけで、カフェイン摂取で体調を崩している人は結構いるんじゃないかと個人的には思っています。
一番怖いのが、自分がカフェインに弱い体質と知らずに、コーヒーを飲み続けること。
「自分はHSPの可能性がある」「コーヒーを飲むと体調が悪くなる」という人は、今一度、コーヒー習慣を見直してみましょう。
気になる方は、一度、脱カフェイン生活をして様子を見ると良いでしょう。