自分で撮影した写真を販売できる写真素材サイトPIXTA。
PIXTAの評判をネット上で見ると、
「売れない」
「一枚も売れない」
という意見をよく目にします。
おそらく、これからPIXTAを始めようとする方は、自分の写真が本当に売れるのか不安が大きいはず。
そこで、今回は僕のPIXTAの販売実績を赤裸々に公表します。
自分で言うのもなんですが、僕はPIXTAの販売実績を表す上では非常に良いサンプルだと思います。
理由は、この2年間でPIXTAに写真を650枚もアップロードしているからです。
しかも、写真技術といえばど素人にちょっと毛が生えた感じ。
「本当にPIXTAで写真が売れるのだろうか?」
そう不安に思っている方は、僕の体験談を参考にしてください。
具体的な数字を使って説明していきます。
PIXTA基本情報
まずは、僕の基本的なPIXTA情報をお伝えします。
僕は、PIXTAを初めてちょうど2年です。
その間、650枚の写真をアップロードしてきました。
その中で、実際に販売に至ったのは430枚。
そう、残り220枚は販売NGだったんです。
販売NGだった写真の理由は、「画像が鮮明でない」「商標権の問題」などがほとんど。
「鮮明でない」は夜に撮ったものが多く、「商標権問題」は背景に企業名やロゴなどが写っているパターンが多かったです。
それにしても、220枚NGとはどんだけ学習能力がないのか!と自分を戒めたくなります。
使っているカメラは、
Canon デジタル一眼レフカメラ EOS Kiss X4 ダブルズームキット KISSX4-WKIT
写真に詳しい人ならばわかると思うのですが、かなり古いタイプのもの。
2012年に購入したものです。
特に別売りの高価なレンズを使うわけでもなく、既存の普通のレンズを利用しています。
次にアップロードした写真の種類について。
ほぼ8割が風景の写真。
旅行に行った際の写真や、住んでいる街の風景などをアップしていました。
人物写真は一枚もアップしたことはありません。
PIXTA収入
お待たせしました。
ここからは、PIXTA収入についてお伝えします。
2年間で650枚アップロード(うち販売できたのは430枚)した売上合計額はこちらです↓
獲得クレジット:34.35
クレジットとは、PIXTA特有の単価のこと。
1クレジット=110円(税込)
となります。
よって、僕が2年間で獲得した34.35クレジットは3,778円ということになります。
2年間アップし続けて、バイト3〜4時間分の収入とは少し割に合ってない感じ?
しかも、換金する際にはここから振込手数料として220円引かれるので、実際に振り込まれた額は3,558円でした。
PIXTA収入の内訳
次に、34.35クレジット(3,778円)の内訳をお伝えします。
この2年間でPIXTAで売れた写真の詳細は下記の通り↓
定額制
単品購入
まず、定額制と単品購入の違いからお伝えします。
PIXTAでは、販売する際、定額制を含むかどうか選択できます。
定額制とは、購入者目線で見ると、定額で月に一定の枚数を購入できるプランのこと。
例えば、月10枚プラン、月100枚プランなど。
定額制プランをオプションに入れておくと、売れる可能性が高まります。
しかし、単品購入で売れた時と比べ、かなり安いです。
上記が良い例です。
僕の場合、定額制でXLが一枚売れていますが、その額は0.25クレジット。
金額にして、わずか27.5円。
「せっかくアップした写真が27.5円なんて、なんかテンション下がるな」
ということで、この件以降、僕は全ての写真から定額制のオプションを外し、単品購入でしか売らないことにしました。
因みに、写真をアップロードし始めて、初めて単品購入で売れたのは1年後のこと。
要は、上記の単品購入で売れている写真は全てここ1年で売れたものになります。
PIXTA収入のカラクリ
次は、PIXTA収入のカラクリについてお伝えします。
再び、単品購入の販売履歴を見てみましょう↓
これをみて何か気づきませんか?
そう、販売額のほとんどはPIXTAに取られ、販売者にはほとんど入ってこないのです。
割合でいうと、一枚写真が売れたら、販売額の5分の4はPIXTAへ、残りの5分の1が販売者へ回る仕組みとなっています。
写真を撮った人が、5分の1しかもらえないのはちょっとおかしい気が・・・。
何だか、会社の仕組みと似ていますね。
社員が利益を出しても、そのほとんどは社員へは行かず、会社に行くといった感じで。
僕が今までアップロードした中で売れた写真の合計販売額は、122クレジット(13,420円)。
計算すると、その中から9,642円がPIXTAへ、僕へは3,778円しか入らないということになります。
写真が売れれば売れるほど販売者は儲かる。
でも、それ以上にPIXTAがもっと儲かる。
という構図になっています。
「こんなのやってられない!自分で写真販売サイトを作ろう!」
と何度か思ったのですが、「作成方法がうまくわからない」「作ったとしても、そこから売れるのか?」という不安にかられました。
よって、結果的に写真を売る仕組み・流れを持っているPIXTAに頼らざるを得ない状況。
ここも「起業したい!」、でも「会社の作り方がわからない」「失敗したらどうしよう」と不安を抱き、結局は会社にいるという社員の状況に似てますね。
これからPIXTAで写真を売りたいという方は、このような点も理解しておいた方が良いでしょう。
因みに、上記の割合は僕の販売実績によるもの。
多くの写真を売って実績を上げると、マージンが変わることもあるようです。
PIXTAアップロードにかかる時間
では、次にPIXTAのアップロードについてお伝えします。
PIXTAのアップロード枚数は実績に応じて上がっていきます。
正確な数字は覚えてないのですが、初めてPIXTAにアップロードした月は「月20枚」が上限だったような気がします。
その後、「月30枚」になり、現在の上限は「月50枚」です。
もちろん、これは上記の実績の僕の場合。
もっと販売実績がある人は、月の上限枚数ももっと高く設定されます。
次に、アップロードにかかる時間について。
僕の場合、イレギュラーな方法で写真を選んでいるので、参考程度に。
何かテーマを決めて撮影して写真をアップロードしている人もいると思いますが、僕の場合、過去に撮影した写真から選んでいます。
大体、50枚を選ぶまでにかかる時間は1時間程。
そこからワード入力で30分程かかります。
ワード入力とは、写真のタイトルや関連語句を入力する作業。
関連語句は、上限50語まで入力できます。
ここにちゃんとキーワードを入力しておかないと、いくら良い写真でも検索に引っかかりません。
僕は最低30語は入れるようにしています。
よって、月50枚のアップロードにかかる合計時間は1時間半程ということになります。
今まで上げた枚数が650枚。
計算すると、通算でPIXTAのアップロードにかかった時間は約20時間。
その収入は、34.35クレジット(3,778円)。
僕の場合、時給換算するとPIXTAでのギャラは1時間188.9円ということになります。
PIXTAまとめ
以上、僕のPIXTA販売実績についてでした。
この体験談は、参考になる点もあれば、参考にならない点もあるかと思います。
例えば、素人が650枚アップロードした販売実績というのは、今後、PIXTAを始める方にとっては、おおよその目安になると思います。
逆に、参考にならない点は、PIXTA対策をとってなかった点です。
僕は、「あ、この写真良さそうだな」「必要とされるかも」という感覚だけでアップロードを続けていました。
しかし、PIXTAで販売実績がある人は、傾向と対策を練っているようです。
例えば、
- PIXTAの販売実績ランキングを見て需要のある写真を撮影しにく
- 写真検索して、ないものを撮影しに行く
みたいな感じで。
よって、PIXTA対策をしてアップロードすると、同じ650枚でももっと売れるはずです。
PIXTAは売れるのか?
という問いに関しての僕なりの答えは下記の通りです↓
ある程度の腕があれば、数打てば売れる。
しかし、それは少量。
本当にたくさん売りたければ、PIXTA対策を練る必要がある。
よろしければ参考にしてください。