今回のテーマはHSPの物件選び。
HSPは敏感な神経の持ち主です。
普通の人ならば何にも感じないことでも、HSPは過度なストレスを感じることがあります。
例えば、それは音や匂いなど。
今回のテーマを物件選びにした理由は、1日の大半を過ごす家が落ち着かない環境だと地獄だからです。
かくいう私は極度のHSP。
過去に”外れの物件”を引いてしまったが故に、生活のリズムを崩してしまった過去があります。
その後、なぜか引越しが趣味となり、10代後半から30代前半にかけて10回も引越しをしました。
その中で、「HSPはこの物件は絶対に避けた方が良いな・危険だな」という条件がいくつかありました。
今回はそこで感じたことをまとめました。
あくまでも個人の意見になるのですが、HSPが避けた方が良い物件10選は下記の通り↓
- 大通り沿い
- 学校・幼稚園の近く
- 線路の近く
- 繁華街の近く
- 駐車場の近く
- 飲食店の近く
- 工場の近く
- 日当たりが悪い
- 景色が悪い
- 壁が薄い
避けた方が良い理由をそれぞれ下記にて解説していきます。
また、音に敏感なHSPにお勧めのアイテムも紹介します。
Contents
【HSPが避けるべき物件】大通り沿い
まず、最初に紹介するのが大通り沿い。
大通り沿いを避けた方が良い理由は下記の通り↓
- 騒音
- 排気ガスの匂い
これは私自身の実体験によるものです。
初めて一人暮らしをしたマンションは大通り沿いに面していました。
その物件を選んだ理由は、見晴らしが良かったから。
マンションは9F建で私の部屋は7Fでした。
大通り沿いに面しており、何も遮るものはなく見晴らしが良かったので即決。
しかし、住み始めて数日で大きな後悔をする羽目に。
理由は騒音。
その道は環状道路で空港に繋がっており24時間、車・トラックが走っていたのです。
普通の人であれば問題ないかもしれませんが、音に敏感なHSPにとっては死活問題。
深夜になってもトラックが通り、日によっては暴走族が行進するものだから不眠症に。
今考えたら、あの時、軽い鬱になっていたようにも思います。
結局、半年経っても騒音に慣れることはなく、1年もせずに引越しをすることになりました。
あとで調べて分かったことですが、高層マンションは日照権などの問題から静かな住宅地に建てるのは難しく、どうしても大通り沿いに建つことが多いんだとか。
また、音は下から上に響くものなので、高層階の人ほど音が大きく反響します。
よって、物件選びをする際、高層マンションで見晴らしの良い部屋を見つけたら、その風景だけで決めるのではなく、「大通り沿いに面してないか」「音はうるさくないか」もしっかりと確認してください。
景色だけ見て安易に物件を決めると、私のような目に合うかもしれません。
その他、大通り沿いは多くの車が通る分、排気ガスの影響も大きいです。
その物件に住んでいた際、洗濯物は外のバルコニーに干していたのですが、1日でも取り忘れようものならば、洗濯物に変な匂いがついていました。
そのような意味でも、大通り沿いの物件は経験者としてはお勧めできません。
尚、同じ大きなマンションでも大通り沿いに向いてない方の部屋は景色がよく静かな場合もあります。
【HSPが避けるべき物件】学校・幼稚園の近く
これまた経験談。
音に敏感な人は学校、特に幼稚園の近くは避けた方が良いかもしれません。
以前、音楽幼稚園の近くに住んでいたことがあるのですが、何かの行事前になると常軌を逸する音が聞こえてきました。
特に太鼓の音がものすごく、窓を閉めていてもテレビが聞こえないくらいの威力でした。
このパターンは音楽幼稚園だったので特殊かもしれませんが、普通の学校・幼稚園であっても、子供たちの遊ぶ声が頻繁に聞こえてきます。
音に敏感な人は学校、特に幼稚園の近くは避けた方が良いでしょう。
ちなみに、その音楽幼稚園からはある時を境に一切大きな音が聞こえなくなりました。
おそらくですが、私と同じように音に苦しんでいた人がクレームを入れたのではないかと推測しています。
あの大きな音であれば、誰かが怒っても納得。
音というのはある程度のレベルまでならば心地よいものかもしれませんが、あるラインを越すと暴力的なものになります。
【HSPが避けるべき物件】線路の近く
線路の近くは、電車の音がするだけではなく、場所によっては振動もするので気になる方は避けた方が良いかもしれません。
また、あまりにも線路に近いと、電車の中から室内が見える場合もあります。
これは自分の空間・プライバシーを重視するHSPにとっては致命傷。
決して落ち着ける環境ではありません。
物件を選ぶ際、線路が近くにある場合、必ず電車が通った時の音・状態も確認しましょう。
【HSPが避けるべき物件】繁華街・商店街の近く
音に敏感なHSPは繁華街・商店街の近くは避けた方が良いでしょう。
例えば、繁華街には居酒屋・ゲームセンター・パチンコ屋・スーパーなど音がする場所がたくさんあります。
また、繁華街周辺には多くの人が集まる為、場所によってはガヤガヤしています。
音であったり、周りの環境に敏感なHSPにとっては、落ち着ける環境ではないでしょう。
【HSPが避けるべき物件】駐車場の近く
駐車場の横は2つの意味で避けた方が良いかもしれません。
一つは音、もう一つは不確実性。
まずは音から。
横に駐車場があるとなると、どうしても音がします。
利用者が皆静かに利用していればそれで問題ないのですが、中にはドアをバンッ!とうるさく閉める人、エンジン音が大きい車、アイドリングする車などがあります。
普通の人であれば問題ないかもしれませんが、HSPはちょっとした音にも過敏に反応します。
その音で夜、目を覚まそうものなら最悪。
駐車場が家の真横にあると、音が原因でストレスを抱える人もいると思います。
二つ目の理由は不確実性。
横が駐車場の場合、上記の通り、時々うるさいもののメリットもあります。
それは日当たり。
駐車場のほとんどは平らなので、特に遮るものもなく日当たりが良いです。
がしかし、駐車場はずっと駐車場であるとは限りません。
私自身、ウォーキングが趣味でよく外を歩くのですが、ここ数年で駐車場が消えてマンションが建設されるパターンをよく目にしてきました。
オーナーとしては、駐車場で月々ちょっとしたお金が入ってくるよりかは、一層のこと土地ごと売って大金が入ってきた方が得です。
よって、建物の横が駐車場の場合、将来的にその空間が埋まってしまうことも頭の片隅に入れておいた方が良いかもしれません。
そうなれば、日当たりが悪くなるばかりではなく、建設中の工事音がうるさくなります。
最悪、賃貸の場合は引越しで済みますが、分譲の場合はそうはいきません。
隣が駐車場の場合、いろんな可能性を考えておいた方が良いでしょう。
【HSPが避けるべき物件】飲食店の近く
匂いに敏感な人は飲食店の近くは避けるべきです。
特に焼肉屋やラーメン屋などの近くは、結構強い匂いがしてきます。
暖かいシーズンに窓を開けると、部屋中が焼肉の匂いになるなんてパターンも。
よく見かけるのが、マンション1F部分がラーメン屋など。
匂いに敏感な人は、そのような物件は避けるようにしましょう。
また、ダイエット中の人にとっては、そのような物件は誘惑とも戦うことにもなる為、不必要にストレスを感じるかもしれません。
【HSPが避けるべき物件】工場の近く
種類にもよりますが、工場の近くも避けた方が良いでしょう。
これは、友人の家に行った時の話。
その友人のバルコニーの真横には小さな個人経営の工場があったのですが、毎日そこからは結構な音がしていました。
更には「これ大丈夫か?」と思ってしまうくらいの濃いめの匂いが時々、その工場からは漂ってきていました(おそらく何かを燃やした時に発生する匂い)。
友人は「慣れれば問題ないよ」と言っていたのですが、私は「自分はここは絶対に無理だ」と思ってしまいました。
音・匂いを考えた時、HSPの人は工場の近くは避けた方が無難だと思います。
【HSPが避けるべき物件】日当たりが悪い
HSPは物件を選ぶ際、なるべく日当たりは気にした方が良いと思います。
これまた自身の経験になるのですが、以前、北向きの日当たりの悪い物件に住んでいたことがあるのですが、起きた時からなぜかやる気が起こらないんですね。
「脳がまだ寝ている」「目が覚めない」と言った感じで。
そして、なぜかその物件に引っ越して元気も出なくなったんです。
気になって色々と調べていたら、太陽光が人間に与える影響に辿り着きました。
人は朝、太陽光に当たることによって脳内にセロトニンという物質を作り出し、自律神経を整えて精神状態を安定させるそうです。
実際、うつ病の人たちはセロトニンの分泌量が少ないという研究結果もあります。
HSPは良くも悪くも環境に影響を受けやすいもの。
このように知らず知らずのうちに、「暗い場所にいる → セロトニンが少なくなる →元 気がなくなる」という状態に陥っていることも。
ちなみに、その後、日当たりの良い物件に引っ越してからは「意味もなく元気が出ない」状態は格段に減りました。
やはり、あの空間(日当たりが悪い暗い場所)は確実に自分の精神状態にも影響していたと感じます。
物件選びの際、極力暗い部屋は避けた方が良いでしょう。
【HSPが避けるべき物件】景色が悪い
HSPは音や匂いのみならず、見たものにも大きなストレスを覚えることがあります。
よって、物件選びの際は部屋から見える風景も良くチェックしましょう。
これは決して良い眺めの部屋・見晴らしの良い部屋にこだわりましょうと言っているわけではありません(あまりこだわり過ぎるといつまで経っても物件は決まりません)。
ここでいう風景とは、ストレスを感じるか否かということ。
例えば、HSPは人からずっと監視されていると不必要にストレスを感じる性質があります。
もし、部屋が周りから見えやすい場所にあるならば避けるべきでしょう。
極端な話、部屋にいながらにして、通り沿いを歩く人、前の物件の住民と目が合うようでは心が休まるはずがありません。
【HSPが避けるべき物件】壁が薄い
物件を選ぶ際は、建物の構造もチェックしましょう。
例えば、壁が薄い場合、周りの生活音が聞こえてくることがあります。
これは実際に友人の家であった話。
その友人は壁の薄い家に住んでいたのですが、とにかく周りの家の人の生活音がよく聞こえてきました。
それは上の階の人の足音であったり、トイレを流す音、シャワーの音など。
HSPは音に敏感であると共に、自分のスペースやプライバシーを大切にする性質があります。
このような環境では、周りの生活音を聞いてストレスが溜まるばかりではなく、自分がトイレを流したら周りに聞こえるのではないかという不安も溜まります。
「壁が薄い=音が聞こえやすい」物件はHSPにとってメリットはないでしょう。
【HSPが避けるべき物件】その他
その他でもHSPにとって、物件選びの際に避けるべき条件は多々あります。
しかし、それは不可避(調べられない・運に頼るしかない)な場合も。
例えば、それは隣人。
今は個人情報の取り扱いが厳しくなり、隣にどんな人が住んでいるのかなんて不動産屋に聞いても教えてくれません。
つまり、住んでみないと隣人がどういう人かわからないのです。
引っ越した後、隣の人が騒音を立てる人(作業音がうるさい、足音がうるさい)だったら最悪。
私自身、以前、隣に住んでいた人が夜になっても大音量で音楽をガンガン聞くものだから困った経験があります。
このように引っ越しに関しては、運任せなところもあります。
隣人がうるさい場合、住民vs住民で争うのは危険。
まずは、不動産屋に相談した方が良いです。
不動産屋によっては、入居後の相談窓口を設けているところもあります。
契約をする際は、そのような点も確認しておきましょう。
騒音に対する臨時処置・おすすめアイテム
ここからは騒音に困っている人向けに臨時処置をお伝えします。
音がそこまで大きくないものであれば、デジタル耳栓で解消できる場合もあります。
デジタル耳栓とは、物理的に耳を塞ぐだけではなく、騒音と真逆の波形を発することで、騒音を打ち消すことができまる耳栓のこと。
私自身、以前住んでいた場所で大規模な水道管の工事が行われて非常にうるさかったのですが、このデジタル耳栓をすることでストレスがかなり軽減されました。
下記にデジタル耳栓の効果をまとめています↓
気になる方は参考にしてください。
冗談抜きで音に敏感なHSPは、デジタル耳栓を一つ持っておいた方が良いと思います。
図書館などに行ってうるさい人がいて気が散る時など、これ一つあればかなり緩和されて便利です。
引っ越しするしかない場合
ここからは外れの物件を選んでしまった場合について。
騒音・匂いなどにどうしても耐えれないことがあるかと思います。
残念ながら、そのような時は引っ越しするのも選択肢の一つ。
私自身、騒音が原因で1年も経たずに引っ越した経験があるだけにその無念さはよくわかります。
引っ越しするとなると
- 物件探し
- 敷金・礼金
- 引っ越し作業
など正直言って面倒です。
しかし、そこにいてストレスでどうにかなりそうならば、総合的に考えて引っ越しした方が良いでしょう。
ここでは何度も引っ越しをして分かった情報をお伝えします。
引っ越しをする際、絶対に1社ではなく数社から見積もりを取った方が良いです。
「どこの引っ越し業者でも値段・サービス内容は変わらないだろう」
私自身、そう思ってずっと引っ越しを続けてきたのですが、親戚の引っ越し見積もりを任された時にすごい事実を知ってしまうのです。
親戚がお金を払うわけで適当にできないと、1社ではなく数社の引っ越し業社に見積もりを取ったところ、どんどんプライスダウンしたんですね。
はじめA社に見積もりを取ったら引っ越し料金は20万円と言われました。
同じ条件でB社に電話したところ、提示額は25万円。
そこで「A社は20万円でできる」と伝えたところ、即座に18万円を提示されたのです。
なんと一瞬にして7万円の値下げ。
その後、C社に電話したら23万円と言われたので「B社は18万円」と伝えたところ、即座に15万円になったのです。
結局、全く同じ条件なのに当初言われた25万円から10万円もやすい15万円で引っ越しすることができました。
ここで何が言いたいかというと、引越し業者の提示額を鵜呑みにしてはいけません。
引っ越しは人によって荷物も違えば移動距離も違うため、明確な価格はありません。
要は、知らない人に対して、引っ越し業者は(言い方は非常に悪いですが)ふっかけやすいのです。
そして、過去の私のように「どこの引っ越し業者も値段は同じでしょ」と思っている人が1社にしか見積もりを取らずに、当たり前のように提示された額を払うのです。
引っ越しをする方は、この点は覚えておきましょう。
しかし、人によっては数社に電話・見積もりをするのが面倒という場合も。
そのような時は数社から見積もりを取り、その結果を教えてくれるサイトがあるので、それを利用しましょう。
下記は引越しラクっとNAVI というサイト↓
【引越しラクっとNAVI】条件を伝えれば、数社の見積もり結果を教えてくれるので便利です。
尚、見積もりサイトの中には条件を登録した瞬間、一気に複数の引越し業社から電話が来るものもあります。
これは引越し業者ごとに自分で交渉していくスタイル。
交渉ごとが苦手とされるHSPにとって、この方法はかなりのストレス。
よって、落ち着いて数社の見積もりを知りたい場合は、上記に挙げた見積もりサイトを使うことをお勧めします。
【HSPが避けるべき物件】まとめ
以上、HSPが避けるべき物件10選でした。
改めてHSPが避けるべき物件をまとめると、下記の通りになります↓
- 大通り沿い
- 学校・幼稚園の近く
- 線路の近く
- 繁華街の近く
- 駐車場の近く
- 飲食店の近く
- 工場の近く
- 日当たりが悪い
- 景色が悪い
- 壁が薄い
当然のことながら、この条件全てを満たそうとしたら、いつまで経っても物件は決まりません。
この中から絶対に譲れない条件を決めて物件探しをした方が良いです(物件探しにはある程度の妥協は必要)。
前述の通り、家は1日の大半を過ごす大事な場所。
もし外れ物件を引いたら、生活のリズムを崩すことになります。
そうならないように、自分なりのこだわり・絶対に譲れない条件は事前にまとめておいた方が良いです。